発表ムービー
エントリーシート
題 名 |
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共に暮らしやすい地域を作る |
目 的 |
現場経験を通して現状の福祉サービスを含めあらゆる業態においてサービス過多状態であると感じていた。本人中心というが実際には支援者のみで意思決定し本人が置き去りにされてしまうケースが少なくないのを目の当たりにし、本人もまたチームの一員として輝ける場づくりが必要と痛感。勢いで昨年春に古民家を自分達の手で改修しデイサービス兼地域のつどい場として開業した。 私達の目的はサービス過多の現状によって奪われた「お互い様の関係づくり」を取り戻すこと。既存の福祉の概念にとらわれず「共に生きるという暮らし方」を提案することにある。 |
内 容( 何をしたのか ) |
・時間割を作らない ・一方的な関係を作らない ・「ありがとう」を言われる役どころを相手に譲る ・指針を浸透させるために図解を作成 ・来てくれた人を全員お客さん扱いしない ・誰も断らない ・自分達のできる範囲の事だけやる ・SNS発信(Twitter、Instagram、Facebook等)を毎日更新 ・赤ちゃんボランティア(1000円こちらからお支払いしお昼を一緒に過ごしてもらう)の導入 ・夕方地域のみんなの食堂実施 ・代表含め全員同一給料。事業計画もボーナスも年二回全員で話し合い決める ・腰痛対策と自立支援を含めた移乗技術の常時研修OJTの実施(青山式移乗技術) ・写真の活用やICTを駆使し業務効率化(会議なし、オンライン情報共有、記録は音声入力等) ・DIYを多用し、料理・お出かけ・畑・薪など本人中心ではない用事中心の生活モデルをつくりだした。 ・オンラインセミナー等での取材や講師依頼をうけ動画や記事上で自事業所の在り方を発信し続けている |
成 果( どうなったのか ) |
・地域づくり事業が順調に機能し、一日平均20~30人が利用するつどい場となっている。 (内訳は介護保険利用のお年寄り10~12人、赤ちゃんや子供3~5人、地域や県外からのボランティア参加5~8人程度) ・用事中心とすることでその人それぞれの過ごし方の中で、ありがとうと言われる役どころをお年寄りや地域の方々が担ってくれている。用事のバリエーションは薪割り、住宅改修、畑仕事、無農薬綿花栽培のお手伝い、お出かけ、等々 ・赤ちゃんや子供のいるお母さんたちにとって働きやすい環境であるため(赤ちゃん手当や自由出勤制、有給消化100、ボーナス同額制など)離職率が低く、就職希望が多いため求人をしなくなった。(ハローワーク実績は一人のみあとは志願者) ・腰痛対策や業務効率化によって残業はほぼゼロ。(送迎スタッフのみ)年齢や体調などにばらつきのあるスタッフも積極的に雇用できている。 ・SNS発信に力を入れたことによって地域のつどい場の立ち上げ方や用事中心の生活についての講演依頼を多数受け、オンライン講演やリアル会場での講演活動も行い始め、やり方に共感してくれた全国の事業所で同様の活動が開始されている。 今後の展開として他業界(教育、飲食、旅行、アパレルなど)との交流を通して同じ志を持った仲間達と福祉の枠を超えつながり、活動の方法や考え方をシェアするプロジェクトがはじまりつつある。分断された社会への一つの提案として、共に生きるという暮らし方の価値が注目を集めている。 ※写真はSNS等をご参照ください。 |
取材記事
高齢者住宅新聞様
介護ビジョン様