2022年デイサービス5選事業所(無添加お弁当二重まる一番町)

デイサービス5選

発表ムービー

エントリーシート

題   名
お仕事特化型自立支援、地域と共に生き続けるしょうがい(障がい・生涯)現役世代のあり方
目   的
無添加お弁当二重まる一番町は、障がい者と高齢者が仕事をキーワードに、共に協力して、地域住民と協働する事業所です。障がい者は高齢者の働く背を見ることで、社会の一員としての自立心が生まれます。高齢者は若手と仕事することで、人生の先輩としてのプライド心と親心で現役世代を目指します。本事業では、生きることに目的を持ち、日常生活にメリハリを付けることで、何気なない日常生活に彩りを持った人生への橋渡しを実現します。そして、職員は利用者をサポートするだけでなく、共通した目的意識で、共に働くパートナーとして、利用者と職員の垣根を越えた信頼関係を構築、新しい福祉の形を作ります。
内   容( 何をしたのか )
二重まるは、共生型通所介護の切り口から仕事をキーワードにした自立支援を行っております。一般的な自立支援とは、身体的な向上を目指す内容が多くみられます。弊社では、利用者のモチベーションを上げることでのメンタル部分での自立支援を目指しております。特に認知症の方は、身体的には問題なくても、物忘れから不安感や喪失感から落ち込みが多く見られます。そこで、認知症を患っていても、今まで行ってきた仕事や家事を継続することで、本人に眠っていたプライドを呼び覚まし、活動に結び付け、自尊心の向上を目指します。
本事業の仕事とは、お弁当屋とカフェの運営です。仕事時間は、午前10時から13時です。仕事内容は、掃除・盛り付け・レジ係・接客・農作業に分かれます。朝の送迎後、個々にやりたい仕事内容を選択、朝礼での自己紹介とラジオ体操第1、そして朝の大笑い(全員朝10秒間笑う)、持ち場につきます。掃除は、店内の掃除機がけや拭き掃除、水仕事を行います。盛り付けは、お弁当の盛り付けです。レジ係は、お弁当の表示シール漬け及び会計です。接客は、併設している二重まるカフェの定員及びランチの盛り付けです。そして、農作業では、300坪の農園を行っており、夏野菜の収穫(きゅうり・ミニトマト・トマト・なす・ピーマン)を収穫してお弁当で使用しております。
午後は、デイサービスでの入浴・農業・趣味活動・買い物の提供を行います。仕事後は、フリータイムとなり、それぞれの趣味や嗜好に合わせたサービスを提供しております。
成   果( どうなったのか )
実践例としては、2例紹介します。1例目は、施設に入所者についてです。利用前は、施設内で自室に一人でいること多く、初回利用時の発語は殆どありませんでした。3か月後、レジ係になり、自分から話しかけることで発語が滑らかになり、積極性が出たことで歩行力への意欲も向上しました。2例目は、家族が自宅におらず、一人で留守番することが多かった利用者様についてです。初回は、被害妄想があり、小言が多く、疑うことがあることで、よそよそしい状況でした。3か月後、自発的に接客することで物盗られ妄想はなくなり、利用者を引っ張っていくリーダーだけでなく、職員も引っ張っていく看板娘となりました。
2例は、自身が活躍できる場所があることは、本人の意欲だけでなく、周囲の意欲も引き出して、店内全体が明るくなる原動力となります。そして最後に、共生型生活介護を利用していた利用者様が一般就労に就職が決まりました。お仕事型共生型通所介護は、全ての利用者様が受け手側になるのではなく、与える側になることで、お客様や周囲の皆さんへの新しい発信にもなっていると思います。これからの自立支援は、個々の人生を如何に充足させ、人生を共感できることだと思います。
添付した写真は、先日行った夜会(居酒屋イベント)での利用者様の様子です。

取材記事

高齢者住宅新聞様

介護ビジョン様