2022年デイサービス5選に選出された「ベストリハ」様を日本デイサービス協会メンバーで見学訪問させて頂きました。
今回は、監事を務めさせて頂いている河合が見学記の報告をさせて頂きます!
ベストリハ様は東京、愛知を中心にデイサービス、訪問看護、居宅支援事業所、訪問介護に放課後デイなど多岐にわたって事業を展開しております。また、ICT化、DXにも会社全体で取り組んでおられます。今回の事業所見学では、ベストリハ様が自社で開発を続けるヘルプケア、スマートバンドを活かしてどのようにデイサービスの運営をされているのか学ばせてもらいました。
今回は、台東区にありますベストリハ台東に伺ってきましたので報告させて頂きます
デイサービス5選の事業所紹介
インタビュー動画
デイサービスを運営していると、『何故、こんなに非効率なんだろう?』と、思うことありませんか?
例えば、血圧測定した後にタブレット入力する。まだタブレット管理するだけマシかもしれませんが、いまだに紙にバイタルを記入する。その後に、利用者さんの連絡帳に転載する。業務記録に転載する。何度も同じ情報を書き込んでしまいます。血圧測定した時点で自動的にタブレットに飛んで、連絡帳や業務記録に自動的に転載されればどれほどスタッフの労力と時間を省くことができるでしょうか。
別の例で言うと、ご利用社さんの情報を介護ソフトに入力して、更にLIFEにも入力をしないといけない。LIFEは今後の介護サービスに重要だと理解していても、現場スタッフが業務時間内に2つに情報入力するのは至難の業です。業務時間外にその作業を充てれば時間外労働が増えますし、業務時間内にやろうとすると書類業務、入力業務に追われ利用者さんとの関わりやコミュニケーションが減るという本末転倒な結末に陥ります。
誰もがこれらの非効率な業務に疑問を抱いているはずです。疑問を抱いていても、根本的な問題解決に至らない事業所がほとんどです。ベストリハでは、数年前から効率性と生産性向上を目的かつ、実地調査にもしっかり対応できるシステム開発に取り組みました。3年間の自社開発を経て、「ヘルプケア」というシステムを構築することができました。
自社で運用を開始し、度重なる修正を繰り返して今では全国4000事業所に導入有されているシステムとなっています。
実際に、ベストリハ台東でどのように利用されているのか伺いました。タブレットやスマートバンドを用いて、利用者さんのバイタルや情報を一度入力すると介護記録や計画書などに反映されます。また、利用者さんの住所から送迎ルートも自動的に組まれます。利用者さんがリハビリを行う際も、過去の運動データを基に負荷が設定されたり、身体機能の変化を記録してグラフなどの見える化ができるようになったりしています。
利用者さん自身のモチベーション向上にもつながりますし、ご家族やケアマネージャーも利用者さんのデイサービスでの活動内容が把握しやすくなっていました。
また、ベストリハが開発したスマートバンドは、歩行の不安定性を可視化することができます。バランスやリズムなどを数値化して歩行を総合的に判断してくれるので、利用者さんの体の変化を定期的に確認できます。
利用者さんにとってリハビリのモチベーション維持に繋がっていますし、スタッフの業務軽減に繋がっていました。
現場スタッフにこっそり確認してみました。
『このシステム、自社が作ったって忖度なしで本当に生産性と効率性上がりますか?』と、聞いてみました。
さすがです、ベストリハさん!
『最初は、導入に戸惑った時もありましたが、今はなくてはならない存在です』と、100点すぎる模範解答を頂きました。
ベストリハが掲げる「不自由な世界を変える」という理念やビジョンに向けた取り組みに、全社員が理解と協力を示していることも、見学して感銘を受けたポイントでもありました。
やはり、理念やビジョンも大切ですが、それを実現する「実」を伴った行動が何より大切なんだと改めて気づきました。
本日、2023年デイサービス5選一次審査通過の解説が行われます。
また2023年デイサービス5選の観戦申込も行えます。