2023年デイサービス5選事業所(桜美林ガーデンヒルズ サクラデイサービス)

デイサービス5選

発表ムービー

エントリーシート

題   名
地域貢献できるデイサービスの新しい形、SouZoo 食堂併設のデイサービス開発
~ご利用者の生きがい・地域に根差した社会貢献・今までにない価値を創造~
目   的
デイサービスとして地域交流を深め、地域に必要とされる存在になる為に、デイサービスにおいて当社オリジナルの仕組みをもったこども食堂「 SouZoo 食堂」を運営します。このことで、デイサービスがご利用者だけでなく、地域の拠り所になることができ、またそこにご利用者が携わることで、ご利用者の更なるやりがいと生きがいを創出します。
そしてそのモデルをパッケージ化して全国の介護事業者に広げていくことで、より良い福祉の未来を創造します。
内   容( 何をしたのか )

『 SouZoo 食堂 』 の運営
SouZoo 食堂はちょっぴりユニークなこども食堂です。
こどもはもちろん大人も0 円で食事を提供します。全ての人に 0 円で食事を提供することが出来れば、その場所はあらゆる人を受け入れ、あらゆる人が繋がりうる場所になります。そんな場所を実現するのは人の「 Sou 」想・創・沿う 気持ち。そして実現した先にあるのは、世代も性別も人種も超えて色々な人が集まる「Zoo 」 動物園 のように楽しい場所です。そんなこども食堂を活用した介護事業所を全国に広げていくために、 SouZoo 食堂を開発しました。
A
SouZoo 食堂の運営についてSouZoo
食堂のオリジナルガチャである「ガチャ献」を利用し、4種類のメニューから食べるカレーを決めて召し上がって頂きます。食事提供にガチャ献を利用することにより、食事を「与えられる」のではなく、自分が SouZoo 食堂の参加者だと認識してもらいたいと思っています。また、「ガチャ献」で出たレシピをお持ち帰りでき、ご家庭に帰られたあと 『 このカレー美味しかったよ 』 などご家族の会話に繋がったらとの思いも込められています。開催日には、職員の福利厚生として食事も無料提供もしております。現在月一回程度の開催ですが目指すところは、毎日開催毎日無料で運営したいと考えております。
B
ご利用者の生活リハビリと社会貢献についてSouZoo
食堂の運営に関わるレシピにある野菜の皮むきや、出来る人は SouZoo 食堂のウエイターやウエイトレスもやっていただきます。 SouZoo 食堂に関わることで生活リハビリが実施でき、また社会参加に繋がります。今後はご利用者の趣味や特技を生かして SouZoo 食堂内での「講座」の開講もしていきたいと思っており、このことがご利用者の更なるやりがいや生きがいに繋がると思っています。
C
SouZoo 食堂のパッケージ化SouZoo
食堂のモデルは当社の事業所だけでなく、全国の介護事業者に広げていきたいと考えています。その為に必要なことは、 毎日運営し、全ての人に 0 円で食事を提供しても赤字にならないモデル作り です。その資金確保の為に、当社で 2020 年から実施している働レクの運用 2022 年デイサービス 5 選受賞)と SouZoo 食堂用 EC サイト「 SouZoo 食堂購買部」の立ち上げや、オリジナル カプセルトイ販売等を企画しました。
成   果( どうなったのか )
A
初回から来場者多数。「楽しい」の声。
メニューを誰もが好きなカレーライスに絞り、かつガチャガチャでメニューを決める「ガチャ献」のシステムを導入することによって、初回から行列が出来るほど多くの方に来場していただくことができ、約 50 食のカレーを提供することが出来ました。食事の前に「ガチャ献」をしていただいた際には「楽しい」「懐かしい」等の声もあがり、ただ食事を与えられるという感覚ではなく、遊び感覚で参加してもらうことが出来るという狙いに手ごたえを感じました。このことは今後貧困層の方々に SouZoo 食堂がリーチしていく為に必要感覚だと思っています。
B
ご利用者に目に見える変化もSouZoo
食堂を実施することで、参加されたご利用者の利用状況にも変化が現れました。具体的な事例を 1例紹介させて頂きます。
<事例>
A さん 80 代 女性 要介護 1 大きな既往歴はなし。認知症の診断は無いが、気分の起伏が激しく、夕方が近づくにつれ 『 私もう帰ります 』 と帰宅願望が出ることもしばしばあった。しかし、 SouZoo 食堂の為の野菜の皮むきを行ってから、明らかに表情 が変わり 、以前ほどの気分の起伏もなくなり、帰宅願望の出る頻度も少なくなった。これまでのレクリエーションとは違い「誰かの為になっている」という実感が A さんに変化をもたらした可能性がある。
C
様々な施策が進化していき、パッケージ化が近づく働レクについて、その進化版の働 × 働 レク(ダブレク)によって、ご利用者に還元する報酬が増したことから、この一部を「寄付」してもらい、こども食堂の運転資金にしていくというアイデアが生まれ、今その為の手続きを始めています。そして、こども食堂用の EC サイト 「 SouZoo 食堂購買部」を立ち上げ、このEC サイトで出た利益を SouZoo 食堂に還元するというモデルに共感してくださった企業様等からの商品提供が
あり、 100 商品以上のラインナップになっています。またオリジナルカプセルトイの販売においては、 月間5,000 円程の売上があり、これも SouZoo 食堂の運転資金に充てられています。これらの仕組みをもって 毎日運営し、全ての人に 0 円で食事を提供しても赤字にならないモデル を完成させ、パッケージ化して全国に広げていきたいと考えています。
D
職員 の姿勢にも変化が実際に導入している事業所の管理者にヒアリングを行った結果、 SouZoo 食堂を運営したことで職員の働く姿勢にも変化が見られ「 SouZoo 食堂を運営していることにより、ご利用者・職員の達成感や満足度に繋がっ
た」、「 SouZoo 食堂で地域と繋がり、社会貢献できる。何より子供の笑顔が嬉しい」という声を聞く事ができました。 SouZoo 食堂の運営は職員のモチベーションも向上することが分かったので、今後これを職員の定着と採用にも繋げていきたいと思っています。

取材記事