新たに口腔機能向上加算をとってみましょう ~売上と人件費などどれくらい違うのか~

お役立ち

口腔機能向上加算をとっている事業所と、とっていない事業所があるかと思います。

実際に取得する場合の困りごとや、どのくらいの割合の方がとれるのか、とった場合には収益はどのくらい変わるのかなどを簡単にご説明し、みなさまの運営のお役立ちになれたらと思っております。

これから口腔機能向上加算を取得しようと考えている方は必見です。

そもそも口腔機能加算はどうやったら取得ができるのか。

①人員基準(看護師・言語聴覚士)

②利用者さまのスクリーニング(利用者さまに必要かどうか)

③計画書と実施

が整えば加算の取得ができます。

【売上に関して】

月々はどのくらいの売上になるのか。現状ですと、
要支援の方 → 月1回まで取得できる およそ一人当たり 1500円
要介護の方 → 月2回まで取得できる およそ一人当たり 3000円

もし仮に、登録者が70名のうち対象者が要介護で10名いた場合ですと
3000円 × 10名 → 月々30000円 の売上アップとなります。

【採用コストに関して】

人件費が増えてしまうので、30000円では採算が合わないのではないか。
加算取得のためだけに看護師や言語聴覚士を採用したのであれば採算は合わない可能性が高いです。
しかし、すでにデイサービス運営の人員基準ですでに看護師の方がいないでしょうか。
新たに採用を考えなくてもよい場合もあります。(むしろ多いです。)

【利用者さまのスクリーニングに関して】

やったことがなく、本当にこれで大丈夫かなと不安になる方が多いようです。

3つのことをチェックし残しておいて欲しいです。(こちらがベースとなります)

  • 半年前と比べて固いものがたべにくいか
  • お茶や汁物でむせこむことがある
  • 口が乾きやすいか

【計画書と実践について】

実践といわれてもやったことがないし、新たにメニューを追加する余裕がないという声があります。
実はパタカラ体操などや歯磨きなど、すでに実施していたりします。(むしろ多いです)
それを書面(形)にしていくだけです。ひな型やソフトがあればそれほど難しくはないです。

【これからの安定運営にむけて】

新たに加算を取得すると考えると、新たに採用をしないといけないとか、業務量が増えるとか、メニューを新たに実施しないといけないと考えがちですが、そんなことはない場合が多いようです。
ベストリハ株式会社でも、都内で20店舗以上のデイサービスを運営しておりますが、口腔機能向上加算の取得率は15%前後となっています。
しかし、20店舗×登録者100名×15%と考えると
2000名の15%なので300名の方が口腔機能向上加算を取得できています。
300名 × 3000円 ですので 月額で 90万円の売上に繋がっております。

口腔機能向上加算を新たに取得することで、もちろん利用者さまにも喜んでもらえますし、地域の方々からもこんなこともやってくれるのだと、信用と信頼が寄せられています。これからのデイサービスの経営・運営では、この加算取得を良く理解して取得することが安定した経営・運営のカギとなりそうです。

【加算取得に関して】

上記の内容だけでなく、ケアマネさんへの報告のタイミングやケアプランの記載はどうするのか、市区町村への報告と申請はどうするのか、説明の時期などのスケジュール感など様々ことが気になる場合もあると思います。

悩まれることがあれば、当協会にご相談ください。